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肩が上がらない理由と原因!痛くない神経麻痺や激痛の肩板損傷?

肩が上がらない理由や原因について書いています。
肩を動かすと痛いのは、本当に困りますね。
ぐっすり眠れなかったり、服を脱いだり
着たりも一苦労~(^_^;)

原因が分かっていれば、少しは安心しますが・・

肩の痛みや挙上制限については、
医療に従事しているスタッフ、特に整形外科や
高齢者の方が入院されている医療機関などでは
比較的頻繁にみらます。

その状態が、突然生じたものなのか
それとも、何ヶ月も前からの症状なのか?

はたまた、肩を上げる際に痛みがあるのか
それとも痛くないのに上がらないのか?

関節自体が硬い(拘縮と言います)のか
それとも、硬くないのに上がらないのか?

色々な場合があります。

この記事では、
肩が上がらない場合の一般的な
理由や
原因について書いています。

この記事に書いてある以外にも原因となる
疾患や状態がありますので、最終的には
病院での精密検査が必要になります(^_^;)。

目次
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肩が上がるために必要な条件とは?

大まかなには、筋の状態、神経の状態、関節の状態が正常である必要があります。

もう一つ付け加えるとすれば、それは姿勢です。

特に、背骨(脊柱)の彎曲(わんきょく)が
関係しています。
円背(えんぱい)と呼ばれる背中が前に曲がった
状態では、肩甲骨の位置も変化するため
肩関節の挙上に影響が出ます。

試しに、背中を丸めた状態で腕を上に
あげようとしてみてください。

その後で、背中をまっすぐにして腕を
上げるのと比較すると違いが明確に分かると思います。

肩を上げる筋の状態が正常

肩を上げるには、インナーマッスルである
肩腱板の筋とアウターマッスルと呼ばれる
筋の両方が機能的に作用する必要があります。

特にインナーマッスルの作用は重要です。
棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つ
からなる肩腱板の中でも、特に棘上筋は重要。

この棘上筋は、肩を上げるときに上腕骨が
関節窩と言われる肩甲骨にある関節の受け皿に
ぶつからないようにしています。

この筋が原因で挙上できなくなる場合は
若い人から高齢者に至るまで比較的多く見られます。

肩を上げる筋を動かす神経が正常

  • 中枢神経が正常
    肩を動かそうという命令を出す部分が
    大脳(運動野)にあります。
    この部分が脳血管障害などによって障害を
    受けると、肩の挙上が困難となります。
    完全な麻痺ではなく、不全麻痺でも挙上の制限は出てきます。
  • 末梢神経が正常
    末梢神経は、肩を動かす筋へ直接命令を
    伝える神経のことです。

    例えば、腋窩神経、肩甲上神経、肩甲下神経
    などがそれにあたります。

    これらの神経が、何らかの原因(例えば、
    一時的な圧迫を受けたり)で麻痺した場合は
    肩関節の挙上に影響が出ます。

肩関節が正常

いくら、筋や神経が正常であっても
肩関節自体が硬くなっていると動かすことは
できません。

肩関節の周囲の筋や、関節を包む関節包や
補強する靱帯、関節の動きを助ける関節唇
などの部分に損傷が有っても、痛みが生じたり
引っかかり(インピンジメントと言います)が
生じたりする可能性が高くなります。

また、肩関節は、肩甲骨と上腕骨の関節
肩甲上腕関節)だけではなく肩鎖関節、
胸鎖関節、胸肋関節、肋鎖関節、肩甲胸郭関節、
肋椎関節などの関節が複合的に作用することで
スムーズな挙上ができるようになっています。

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痛くないのに肩が上がらない場合

あんまり、肩が痛くないのに上がらない場合~!

肩関節の挙上に関係する末梢神経の損傷も考えられます。

肩甲上神経という神経が、損傷を受けた場合です。

損傷の原因は、色々とあります。
神経が狭いところを通るときに損傷を受けることが
あります。ガングリオンなどの出来物が影響する場合もあります。

もし、この神経が損所を受けると、肩甲骨に付いている
棘上筋と棘下筋が選択的に萎縮してしまい
肩の挙上が困難になります。

肩を上げる時に痛い場合

肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)

これが、一番多い症状だと思います。

肩関節周囲炎、いわゆる四十肩、五十肩と呼ばれる場合です。

肩関節は、肩甲骨と上腕骨の関節
(肩甲上腕関節)だけではなく肩鎖関節、
胸鎖関節、胸肋関節、肋鎖関節、肩甲胸郭関節、
肋椎関節などの関節が複合的に作用しますが、

肩関節を構成する関節のどこかに炎症症状や
障害が生じた場合、肩関節を挙上させるときに
疼痛(痛み)が生じる原因となります。

一般的には、上腕二頭筋長頭腱の炎症や、
腱板損傷の生じやすい棘上筋の付着部である
腱板部の微細な障害や炎症なども原因の一つです。

石灰沈着性腱板炎

これは、四十肩や五十肩の中に含まれる場合も
あります。

肩の激痛があり、特に夜間には眠れずに
痛みで目が覚めることも特徴の一つです。

もちろん、腕を上げるのには支障がでます。

肩の痛みの意外な原因(内臓からの痛み)

これは、肩を挙上するときに限らず痛みがあります。

関連痛と言われるもので、心臓疾患(心筋梗塞)、
肺がんなどが原因で直接関係の無い肩に
痛みが生じる場合があります。

内臓からの関連痛の特徴は、その痛みの部位が
明確に特定しにくいことがあります。
なんとなく、この辺りがず~と痛い。こんな

感じの痛みです。

筋や、神経、靱帯などが原因の疼痛の場合は
明確に疼痛の場所を特定することができます。

10代で肩が上がらい場合

肩関節周囲炎

前述の肩関節周囲炎が代表的なものです。

10肩とは言いませんが、若年化もついにここまで来ています。

スマホや携帯ゲーム機の普及などによって
姿勢が悪くなったことによる筋疲労などが
引き金となって疼痛が生じると考えられています。

スポーツが原因の場合

偏った姿勢になることで、肩関節の
挙上時に痛みが生じて、挙上が制限される
場合があります。

偏った姿勢とは、肩甲骨の位置が通常とは
異なり、傾斜が大きくなっていたり
回旋が入っていたりする場合です。
(意外ですが、剣道などでも起こります。)

また、肩関節の特定の部位にストレスがかかり
筋や腱、靱帯などに炎症を起こしている場合もあります。
(スイマーズショルダーなど)

脊柱のアライメントを整え、筋の正しい使い方を
再教育することで改善するケースが多いです。

その他の原因

もちろん、内臓からの関連痛も可能性があります。

末梢神経や中枢神経からの影響もリスクは
等しくありますので精査は、どの年代の場合も
必要です。

20代で肩が上がらない場合

肩関節周囲炎

前述の肩関節周囲炎が代表的なものです。

10代で起こるのであれば、当然20代でもあります。

一昔前までは、それほど多くはなかった状態ですが
前述の説明のように、スマホや携帯ゲーム機の
普及によって悪い姿勢となり、そのことが
肩関節の挙上に関係する筋や靱帯などの負荷を
強めることで疼痛が生じると考えられます。

その他の原因

もちろん、内臓からの関連痛も可能性があります。

末梢神経や中枢神経からの影響もリスクは
等しくありますので精査は、どの年代の場合も
必要です。

30代で肩が上がらない場合

肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)

前述の肩関節周囲炎が代表的なものです。

30肩とは言いませんが、この年代でも十分に有りえます。

前述の説明の通りです。

肩の痛みの意外な原因(内臓からの痛み)

前述している内容です。

末梢神経や中枢神経からの影響もリスクは
等しくありますので精査は、どの年代の場合も
必要です。

40代・50代で肩が上がらない場合

肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)

前述の肩関節周囲炎が代表的なものです。

40代、50代でもスマホや携帯ゲーム機を
する人は、たくさんいます。
もはや、肩関節周囲炎に関しては年代を
越えた疾患と言えそうです。

肩板損傷

これも前述のものになりますが、転倒してから
受傷する場合や、関節リウマチなどの基礎疾患
があって損傷する場合、高齢による不全損傷など
もあります。

本人があまり気づかない間に損傷している
ことすらあります。

どちらにしても、腱板の機能が失われると
通常、肩関節を上げることはできません。

肩の痛みの意外な原因(内臓からの痛み)

前述している内容です。

末梢神経や中枢神経からの影響もリスクは
等しくありますので精査は、どの年代の場合も
必要です。

肩が上がらない場合は、何科?

総合診療科(総合病院)

全く原因が分からない場合は、総合診療科を
持っている総合病院に行きましょう。

検査の結果、適切な診療科を紹介されます。

殆どは整形外科が対応することになると
考えられますが、中には神経内科や
脳神経外科を紹介されることもあります。

整形外科

肩関節周囲炎や肩板損傷、打撲などが原因と
考えられる場合は、整形外科の病院へ行きましょう。

筋の萎縮がみられたり、特定の筋に
力が入らないような場合も整形外科でOK。

まとめ

  • 肩を上げるためには、神経や筋、関節の正常な働きが必要。
  • 肩関節周囲炎は、年代を越えて10代でも起こる。
  • 姿勢が悪いことも肩関節の挙上制限につながる。
  • 心臓などの内臓からの痛みが肩関節の痛みとして生じることもある。
  • 原因が分からない場合は、総合病院へ
  • 外傷、肩板損傷、肩関節周囲炎の可能性が高い場合は整形外科へ。

まだまだ、内容的に不足している部分がありますが
少しでもお役に立てれば幸です。

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